プルータスコラム
photo by 畠山崇 ※転載厳禁
No.20 作品名 『空』
【出展者のコメント】
タペストリーは中世ヨーロッパの城の石の壁に下げられて
装飾としてまた石の冷たさを緩和する設備として重用された。
1950年代からタペストリー復興の機運が高まりポーランドの作家を中心に
立体的な繊維の造形が盛んに行われるようになった。
1970年代には日本作家の作品も国際展で評価されるようになり現在に至っている。
私はこの世界で活動を始めて50年になる。
布が自立する光景を見たいと思い、今回の作品を制作した。
ステンレス線を平織で布にし、二枚重ねた間に鉄の網を縫い込み、
重い布にして自立を可能にした。
今回で20回目のリニューアルとなりました。
こちらの作品” 空”(くぅ)object ”Air” は、約7年ぶりの展示になります。
プルータスビルに来社頂く方にも、「次の作品の入れ替えはいつですか?」とリニューアルを楽しみにしてくださる方も多くいらっしゃいます。
プルータスアートスペースが定着してきたことを実感し、とてもうれしく思っています。
これからもたくさんの方に熊井先生の作品を見て頂きたいですね。
是非熊井先生の作品を楽しめるプルータスアートスペースへお立ち寄りください。
展示期間:2019年10月1日~
素材 : 0.25mm径 SUS304ステンレスワイヤー使用
≪材料の特徴≫
ステンレススティール線は通常ですと工業用としての用途が多く、特に先生の作品に使われている
SUS304は汎用性があり、価格とのバランスも良い材料です。
また弾性限界点※が高いので、さまざまな形に創りあげる上では取り扱いやすい
材料なのではないかと思います。
出展者・熊井恭子先生のホームページはこちら